2007年09月24日

「おまえもやれ!」の巻


俺が家庭を持ちながら
バンド活動をしていた頃

よく嫁から

「もういいかげんバンド辞めてよ」

とか

「家帰って来たときくらい、CD聞いたり、
ギター弾くのほんとやめてくれる?」


「また、こんどの週末ライブなの??
たまには休みの日くらい家族旅行でも行きたい!」

などと

いろいろ文句を言われたものである。



結婚前は
バンドをやる俺を応援してくれていたし
ライブにも来てくれて
マキシマムザホルモンの物販なんかもよく手伝ってくれた嫁だが

結婚して子供が生まれてからは
それも変わってしまった。


バンドやロックを目の敵にしていた。


その頃は俺もバンドだけでは食っていけず
ライブのない日は
仕事 仕事 仕事

そして
たまの休みはライブ


で、CDが発売されりゃ、家に妻と子供を残し、長期ツアー。


家に残されて
育児と家事を一人でやっている嫁は
もうノイローゼ状態になってしまった。



ついには

「バンド辞めないなら 子供と出て行く」

とまで言われた。



とにかく嫁はバンド活動を憎んでいた。



「もう耐えられない。
自分ばっか好きなことやって、わたしのたまったストレスはどうすればいいの??」



「たまったストレス・・・??」


俺は嫁に言ってやったさ。




「よし!!!わかった!俺はたったいまバンドを辞める!!


ただし・・・


明日からおまえとバンドを組む!!!!」




「いいか?おまえのストレスをすべてこれからはロックで表現するんだ!!

おまえのいままでためてきたストレスを

詩にしろ!

そして曲にして


おまえの思ってる事を


無理やり世界にきかせてやろうぜ!


わかったか!!

俺達は今日からメンバーだ!!」



「・・・は?」




「おまえの怒りや退屈や心の叫びを音にしろ!!」




「おまえの自由をロックで叫べ!」





「レボリューションロック!レボリューションロック!
レボリューションロック!レボリューションロック!」


俺はそう叫びながら両腕の拳を天に何度も突き上げた



「さあ、おまえもやれーー!!!」







「・・・・・」






嫁はその日 子供と一緒に家を出て行った・・・。






とまあ
こんな、わけのわからない妄想ストーリーは置いといて(笑)

※ マキシマムザ亮君に妻子はいません




今日は

「おまえもやれ!!」

というお話をします。








例えば
サッカーのワールドカップの試合



大興奮の試合を見終わって


「やったー!勝ったああ!!!」
「おめでとう!!ばんざーーい!!」

って街でお祭りドンチャン騒ぎ!!




・・・・もせずに



そのまんま
スポーツショップに直行して


サッカーボールを買った「大人」は
何人いるのだろうか?



もちろん子供へのお土産なんかではない



てめえがサッカー選手になるための
第一歩の「サッカーボール」だ!



てめえがワールドカップで
ゴールネットにシュートぶちこんで

大歓声を浴びるための



サッカーボールだ。


そんなサッカーボールを買いにいった
大人はいるのだろうか?




好きな選手のオリジナルグッズや
応援アイテムなんかより
まず一番に
サッカーボールを買いに行った「大人」。




なんかよくわからないけど

「いてもたってもいられないパワー」


が湧き出して、リアルに行動に起こす「大人」達がもっともっと いてもいいはずなんだ。



へいへい!勘違いするなよ。

「いくつになっても夢をあきらめない」

とかそんなショボイ話をしてるんじゃないぜ




「俺もリングにあがらせろ精神」を持てって話だ。






まあ、しかし現実問題、

今からはじめたところで「遅すぎ」なのかもしれない


そんなことは百も承知なのです 



でも、ひとつよいことを教えてあげよう。




「少年のキラキラした瞳」の
パワーなんかより



俺達 大人の
「ギラギラした目」のパワーの方が


絶対に強い!




そうだ。


だから今からサッカーボールを買いに行こう


だから今からサッカーボールを買いに行こう






ここ最近
30歳を超えた人たちから
めちゃくちゃFANレターをもらうようになった


ホルモンって大人のリスナーの方が多いんじゃねーの?って
思うくらいジジババたちから熱いメールが届く。



「この年になってロックに目覚めました」

とか

「忘れていた感情がぶっ生き返りました!」

とか


「ロックインポが治りました!」

とかね




いいね いいね 


熱いじゃん。




じゃあさ。

大人たち!



いまからギターを買いにいこうぜ。





間違ってもアコギなんか買うなよ



エレキだエレキ!




でさ
楽器屋に言ったら
店員にこう言おう!



「いちばんやかましい音するギターどれですか?」って。





学生の頃みたいに懐かしい気持ちを取りもどす!

とか


好きだから自分も真似したい!


とか
そういう次元ではなくて




ステージと客席
ステージの上のほうが絶対楽しいにきまっている


「だったら俺もそっち側に立つ!!」


この精神だ。





こういう精神を「女性」にも
もっともっと、持ってもらいたいものだ。



そこの奥様。

そうです

貴女が今からヨン様になるんです!

貴女がキャーキャー言うのではなく
キャーキャー言われなさい!





しゃしゃりでろ!身の程知っても

はしゃぎだせデタラメ

井の底に引きづり落とすような
「井の中の蛙」であれ


(「ロック番狂わせ」より)






いいか






リングにあがってこい!



おまえもやれ!



草食動物も
遠慮なしにうまい肉をガツガツ喰う時代を築き上げてやろう



おまえもやれ




おまえもやれ




おまえもやれ




おまえもやれ

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