「ホクロ毛事件」
2002年10月16日

歌と6弦楽器 マキシマムザ亮君


<はじめに>
これから僕が書く事を読んで
「こんな事を書いたら本人に可愛そうよ」と
思われるかもしれません。
しかし本人には悪いのですが
僕はとても気になって眠れなかったので
その思い出と研究結果をここに残したいと思います。

注意:長文ですので、キーボードの【↓】を押して読んだ方が見やすいです。



ツアー中。八月上旬。


地元のバンドにおいしいラーメン屋さんがあると言われ連れて行ってもらう。


お店の中は結構広く、僕達ホルモン4人はテーブル席に座りました。


座ると同時に店員のお姉さん(18歳くらい沖縄顔)がテーブルに水を運んできてくれました。


その時、僕はお姉さんの首元あたりになにか
黒い影が見えました。


あれ??この女の人。首になんか虫がついてるぞ??



僕は最初そう思いましたが、よくよく目凝らして見てみると、それは虫ではなかったのです。


それは、直径1cm程の
ほくろから毛が7本も涌き出ていたのです!!!!


それをワタクシ下の図に表して見ました。(下図@参照)





ええーーーーーーーーーーーーーーー!????


僕はとてつもないショックを受けました。


そして、すぐにテーブルの向かいの、ダイスケはんとナヲに視線を送りました。


駄目だ!!!


二人はメニュー選びに夢中で気がついていない!!


お姉さんはお構いなしに僕らのテーブルを拭いています。


僕はとなりに座ってる上ちゃんをチラっと見てみました。


そこには、
目をパチクリさせながらお姉さんの首元を見ている上ちゃんがいました!!!!!!


こいつも気付いている!!!!!



「ま、マジですか・・?」


僕は小声で上ちゃんにささやいた。


上ちゃんは、驚きの表情のまま無言でした。


お姉さんはテーブルを拭き終わり、僕らの注文を聞きました。


ラーメンを注文し終って、お姉さんが席をはずすと僕はのこりの2人のメンバーに


「見た?」と聞きました。


「え?なにが??」


2人はまだ気付いていませんでした。


僕は「さっきの店員のお姉さんの首元見てみて」と告げました。


数分後、先ほどのお姉さんが僕達のテーブルにラーメンを運んできました。


僕は目で2人に合図を送りました。


二人は一瞬
「えっ??」という表情を浮かべましたが


特に気にもせず、すぐに
ラーメンの味に夢中になっていました。


上ちゃんも気にする事なくラーメンを食べながら、携帯でメールをしていました。


僕はお姉さんのホクロ毛が気になり、ラーメンに集中できませんでした。


それどころか、僕はとてつもない
意味不明の想像力を働かせてしまったのです。


まず、あのホクロ毛を指でクルクルっと束ねます。
(電話の受話器のコードとかをクルクルと指で絡めたりするのと同様)


そうすると下図のようになります。(下図A参照)



       ↓
       ↓
       ↓

そして、その指に絡まった毛を強引に引っ張ります。(下図B参照)



       ↓
       ↓
       ↓


そしてホクロ毛を引っこ抜きます。(下図C参照)




       ↓
       ↓

       ↓

そしてホクロの毛穴を触る。(下図D参照)


       ↓
       ↓

       ↓

皮膚の柔らかいホクロから無理にひっこぬいたのでホクロの毛穴から
黒い汁が出ていたらしく、それが指につく(下図E参照)



       ↓
       ↓

       ↓

で。その指を舐めてみる!(下図F参照)



僕はラーメンを食べながらその
ホクロ汁の味をリアルに想像してしまったのです!!



こんなどーしょうもない事を一人で想像していました。


おかげでせっかくのおいしいラーメンも全く食べた気がしなかったのです。


その後も特にホルモンのテーブルでこの「ホクロ毛娘」さんの話題は出ず、僕らは店を出ました。


この店を紹介してくれたバンドの友達は他のテーブルに座っていたのですが


だれも「ホクロ毛娘」に対しての話題を出しませんでした。


僕は皆に「見た??」と聞こうと思いましたが。


ホクロ毛娘さんに対する
罪悪感が湧いてきて、その話題は口に出せませんでした。


ラーメンを食べ終わった僕らは、その地元のバンドの子の家に泊めてもらう事になりました。


その友達の家に着き、シャワー浴びさせてもらって僕らは寝る準備をしました。


皆、布団の上でゲームボーイや携帯ゲームをしながらくつろいでいました。


しかし、ぼくはまだホクロ毛娘の事が気になって眠れませんでした。


「ねえねえ!ホクロ毛が気になって眠れないんだけど!!」


僕は思い切って皆に言いました。


「まだ、言ってんの?しつこいよ!!ちょっと普通の女の子じゃなかったじゃん。


それより早く寝ろ!!


と、ナヲ。


「うーん・・外人なんじゃないの?」


と上ちゃん。

なんだ!?外人ならなんでもありか!!!



ダイスケはんはまるで自分の部屋かのようにグッスリ眠ってました(笑)


そして部屋の電気を消して、本格的に寝る体制になりました。


ぼくは、しつこいようですがまだホクロ毛の事を布団の中で考えていました。


うーん。。。ホクロ毛、ホクロ毛としつこく話題に出すのも、あの女の子が可哀想だよなー。。


そんな気持ちもありました。


ん?待て!!


なんで可哀想なんだ??


たとえば、あのホクロ毛が病気だとしよう。


だとすると、人の体の病気の事を話のネタにする事はよくない。


しかし、そんな病気あるか??


仮に病気だとしよう。


たとえば、、。


あのホクロは一種のガンみたいなもので、ガンの上のホクロ毛をムリヤリ抜いてしまうと
皮膚が傷つき腐ってガンが悪化してしまう。


いや!それなら、毎日カミソリでやさしく剃ればイイじゃん!!!!



他にも考えてみた。


あのホクロは悪いホクロで、どんどん大きくなっていってしまう病気で
あそこからホクロ毛が生えているおかげで、ホクロの色素の成分を毛が吸収してくれる
もし、あのホクロ毛を抜いてしまったり、剃ったりすると
ホクロの色素の成分が顔に広がり、ますますホクロが大きくなっていってしまう。


いや!それだったら、大き目のバンソウコウ貼って毛ごと隠せばいいじゃねーか!


それとも単に無精者で、まったくほったらかしにしているだけなのか?


そもそも病気以外でなにかホクロ毛を抜けない理由があるのかも?


たとえば、彼女は生まれた時から、ホクロ毛が生えてて


親や祖母から
「そのホクロの毛は
縁起がとてもいいから絶対に抜いてはイケナイよ。

それを
抜くと不孝が訪れる


とか幼い頃から言われつづけてきたのかも・・・。


うーん・・・。この可能性が強いかな・・・・。


でも、18くらいの年頃の女の子が、そんな迷信を信じて抜かずに生やしておくかな??


でも縁起もんのホクロ毛だとしても、バンソーコーで隠すくらい大丈夫だろ??


やっぱちょっと変わった子で周りの目とかも気にせず 親のいう事を真に受けてる性格なのかな。


どっちにしても、客商売する人間がホクロ毛生やしておくのはエチケット違反かと思うのだがなー・・。


うーーん・・・・。


僕はさらにセツナイ事を考えました。


小学生の頃とかにクラスの男子からホクロ毛の事で苛められたりしなかったのだろうか?


好きな男の子に告白した時、あのホクロ毛が原因でフラれた事とかもあったのかもしれない。


そして、いつの日か
ホクロ毛なんか関係ない!!と言ってくれる

素敵な男性に愛される日が来るのかなー。


いやー。。そんないい男性に巡り合えるのかなー??(失礼だぞ!)


なんか、かわいそうだなー・・・ホクロ毛娘ー・・・(余計なお世話だっつのね)


よーーし!!!!!こうなったら!!!!





俺が愛してあげるしかねぇ!!





俺が嫁にもらってやるしかねぇ!!
(だから余計なお世話だっつの!)





それはまーさておき僕はその夜、この話を携帯メールアドレス知ってる友達全員に送ってみた。


真夜中に
ホクロ毛メールですよ。超迷惑な話ですよ(笑)


でも、たくさんの貴重な意見を皆様からもらえました。ここで少し紹介します。



「外人なんじゃないのー」

なんだ!?外人ならなんでもありか!!!
でも、顔が濃くて日本人じゃない気もしたなー。



「ホクロ毛娘は実は他のラーメン屋からのスパイで、その店の評判を落とす為に
わざとホクロ毛を伸ばして働いてる」


なるほどー。現に俺もホクロ毛が気になってラーメンが不味く感じたしなー。



ホクロ毛?それはやっぱ縁起かつぎじゃないかな?」

「昔、うちのお婆ちゃんがホクロから生えた毛は縁起がいいっって言ってた気がする」


うーん。やっぱ縁起かつぎというのが一番ありえるかなー。



「家族や友人、周りの人間が小さい頃から気を使って彼女に鏡を見せないで育ててきた」

そんな事するなら抜いてやれ!!




そして一つ、すべての疑問が晴れた答えが返って来た!



「その娘の彼氏が変態で、
わざとホクロ毛生やさせて
辱しめさせて興奮している。」




これですよ!!!!



ホクロ毛はつまり
究極のSMプレイだったわけですよ。




あーーー。これで安心した。




寝よ。


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