<

「音楽戦闘力」
2001年6月23日

マキシマムザホルモンの6弦と唄 亮君



音楽戦闘力というものがある。


ミュージシャン的な実力や経験、知識、演奏力が音楽戦闘力なのかいうと、それもすこし違う。


CDの売り上げや「人気度」、「知名度」、「客の盛り上がり」、それも音楽戦闘力には直接含まれない気がする。


もちろんルックス、使っている楽器の良し悪しもだ。


かと言って情熱や意気込みや精神性だけが音楽戦闘力というわけでもない。


なんかよくわからないが、


すべての「マイナス要素」「プラス要素」をひっくるめて音楽戦闘力と言えるのだね!木下君!!

木下君「はい!そうですね!博士!」





オレは常に人のライブや音楽を聴くとき、サイヤ人のごとく
スカウターを着用している。


バンドの音楽戦闘力をスカウターで正確に測定するのだ。


「客の盛り上がり」は音楽戦闘力には直接含まれないと冒頭で言ったが、


客がものすごく盛り上がっていると、ステージに立っているバンドが際立つのも確かだ。


例えばスカのバンドがいて、すごく「ご機嫌なスカナンバー」を演奏したとする。


その時、大勢の客がみんな楽しそうに踊り出したら、曲は一段と良く聞こえるだろう。


とすると、客が盛り上がった時の方が、バンドとしての音楽戦闘力はあがることになる。


確かにそうである。


しかしだ!


同じ曲を「客が盛り下がった状態」で聴いたら音楽戦闘力は落ちると思いますか?


たしかに、盛り上がった時の雰囲気と比べるとすこし寂しいかもしれない。


そう!そんな雰囲気に
負けてしまったバンドの音楽戦闘力はかなり低い!チャオズみたいなもんだ。


オレのスカウターはそれを見逃さないのだ!





客がどうだろうと、なにも動じないバンドもいる。


冷め切った客席。


しかし、それにどうじない熱いステージ。


それでも冷め切った客席。


でもオレのスカウターは見逃さないのだ!


いつも以上にやつらの音楽戦闘力は上がっているんだ。


だがそんな事はみんなわかっている


100人いたとしたら34人くらいはスカウターをしているのだから。


でもみんなの持ってるスカウターを見るとほんと
ショボイんだよね。


AIWA製の5800円くらいの安物スカウターしてるやつが多い!!!


あと、偏ったデーター
糞スカウターをかけてるやつもいる!


糞スカウターは「好き嫌い」で音楽戦闘力の数値が大きく変わってしまう不良品である。


そんな糞スカウターを選んでしまった人間も
糞人間と言える。


ボク達マキシマムザホルモンの事をいいと誉めてくれる人の中でも


糞スカウターをしてる人もいる。


感じが悪いかもしれないが、


そんな糞スカウターしてる人間に誉められたって
なんも嬉しくねーのだ


しかし好き嫌いはとても重要な事である。


どんなにかっこよくても、嫌いなのなら仕方がないことだ。


「かっこいい」から好き。という人


「好き」だからかっこいい。という人


「かっこいい」けど、なんか嫌い。という人



Aというすごいバンドがあるとする

BというバンドはAには「人気」「演奏力」「曲」すべての部分でかなわないとする。

でも私はBの方が好きだからBの方がかっこいい。という人


いろいろある。


だけどボクは違います。


音楽戦闘力の強いものが好きなんです!!



演奏がすごい下手でも音楽戦闘力が異常に高い奴らもいる。


人気が全然なくても音楽戦闘力が高いヤツらがいる。


大嫌いなジャンルでもすごく音楽戦闘力が高いヤツらがいる。


顔が中学校時代の大嫌いだったヤンキーに似てて見てるだけで嫌な気持ちになるけど音楽戦闘力が高いヤツもいる。


ちなみに、曲が悪くて戦闘力の強かったやつはあまりいない。


オレは音楽戦闘力の強いヤツらが大好きなんだ!



さあ!皆さんのしているスカウター、故障品じゃないですか?大丈夫ですか?


そしてまだスカウターをおもちでない方はそろそろお買い求めになってみてははいかがでしょうか。


でもボク・・・

先日、自分の持ってる超高性能のスカウター
自らの手でぶっこわしました。

「音楽なんて数値で測れねぇだろ!この野郎!!」って!


じゃあ、なんだったんだ!!今の話しは!!(笑)


戻る