「ブチかまし方」
2000年9月25日

マキシマムザホルモンの6弦 亮君



「音楽は音を楽しむ」
とか言うバカな人間がいる。


そんなものは
当たり前


「食事は食べる事である」と言ってるのと同じだ。


現時点での俺の音楽は
「くらわすモノである」


いや。
「音を人にブチかまして楽しむ」と言った方が正確かもしれない。


「音をブチかます」ときくと爆音で激しく攻撃的な音楽を想像するが


リラクゼーションミュージックのような、ただひたすら「川のせせらぎ」や「小鳥のさえずり」みたいな音楽でも

十分音をぶちかましている。と俺は思う。


逆に聴き手側の「音を楽しむ」とはなんだろうか?


ひとり部屋に閉じこもって歌詞カードを眺めながら音を聴きいって「音を楽しむ」人もいる。


車の中で爆音で音楽を流し「音を楽しむ」人もいる。


すごい小さな音量で読書しながらBGMとして「音を楽しむ」人もいる。


大嫌いな音楽をあえて聴いて「オエーーー!!」と嫌な気分になる
音楽SMプレイとして楽しむ人もいる。(俺だけか?)


人それぞれ音を楽しんでいる。


しかし音を楽しんだ時点で「音楽をブチかまされて」いるのだ!!


だから「私の趣味は音楽鑑賞です」という台詞は


正しく言えば「私の趣味は音楽でブチかまされる事です」になる。



自己満で音楽をやっている人間もいる。


観客なんかいなくてもいい。


誰もいない山の中で一人で演奏しているのが楽しい。


レコーディング作業自体が楽しい。


CDを人に聴かせる事よりも一人で音を作る事の方に「楽しみ」をもっている。


そういう人間は「音を人にぶちかまさずに楽しんでいる」かのように見える、が違う。


音楽を
自分自身にぶちかまして楽しんでいるのだ!



ぶちかます相手(自分も含め)は大勢の方がいい。


でも、たいしてブチかましたくもない人間が何万と客席を埋め尽くしてもなにも楽しいことはない。


そういう時は自分自身にぶちかまして楽しむしかない。


ツアー等で客0のライブもある。


そんな時はPAや照明やバイトのやつらにブチかませばいい。


でも、そいつらが自分にとってブチかましたくない相手ならメンバーにブチかませばいい。

常に音楽ぶちかまして楽しむ。


それでは


俺の「ブチかまし」とは具体的になんなのか?


それはよくわからない。(笑)


でもなんかブチかましている!


おもいっきりブチかましてる!


そのメカニズムはしっかり解明したくない。


実際、俺が思いっきりブチかましてても


他人は
「え?なに?なんかしたの?なんも痛くないけど・・・」ってなもんだ。

これだから音楽はやめられないのだ。


最後に俺のぶちかましのテーマを教えよう。

それは



↑こんな感じ!!!

とってもわかりやすいべ!

つまりなにも武装はしてないんだよね。

なにもアイテムとらずに最後のボスをぶったおす!!

だからまわりのミクスチャー系バンドとくらべると

マキシマムザホルモンってすごいシンプルなバンドでしょ?

ワーミーなんかつかわねーし。

Voにエフェクターもかけない。

レイジアゲインストザマシーンのように「なに?これギターの音なの??」っていう事もやらない。

っていうかできない。(笑)

そっち系のバンドって



↑こんな感じだよね。

バリアーもついてるし、オプションもついてるしレーザーも打つ!

みたいな感じ。

だけどべつにそういうバンドが嫌いなわけではない。

かっこいい!!

でも俺はそうはしない。

自分らしくないから。

でも一見、
「うわ!!弱い!ショボ!!!」と見られる。

ド素人のようでもある。

だけど、そんな弱い戦闘機でも絶対、最後のボスを倒す方法はあるはずだ。




これが俺のぶちかましのテーマである。





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