2008年04月27日

「本当のトリップとは」



合法ドラッグは日常のいろんなところに隠れている


それは春の花粉に少し似ている


肉眼では見えなかったり
吸った者全員が全員
花粉症になるわけではなかったり


つまりこんなに当たり前に世の中にあふれているのに
一切体が反応しない者もいる




でも確実にそれらは存在しているのだ






それでは
今日は私の体が敏感に作用してついトリップをしてしまう
そんな日常社会に溢れた「合法ドラッグ」達を紹介しよう







その1

【水着などをいれる硬い透明なビニールのバッグ】


デパートの子供水着売り場コーナーにも合法ドラッグは当たり前に存在していた


あの匂いだ


硬い透明のビニールバッグ


外から水着や水中眼鏡などが丸見えのあれです


浮き輪や
ゴムボートの匂いでは弱いんです


あの水着いれバッグにしかあの成分は入ってないかと思われます


小学校のプールの授業というのは
友達と市民プールなどで遊ような
ウキウキ感はさほどないんです。
むしろほんのちょっとだけ
緊張するような

そんな気持ちでした


そんな成分が入ってます



わざわざ買わなくていいです

店頭に置いてあるものを嗅ぐだけで充分です


自分が「飛べる」臭いのバッグを探しましょう



いいブツが見つかったら
そのビニールバッグに顔を奥までつっこんで
思い切り鼻からあの匂いを吸ってみましょう

そして
30秒ほど息をとめ


目を瞑ってみましょう




はい
完全にトリップできます



小4になれます





しかし注意して下さい

僕は毎年夏になってデパートいく度に吸っていたら

あまりキマらなくなってきました


嗅ぎ過ぎは
懐かしさを薄くさせます!


それに店員やまわりの子供からの視線で「バッド」に入る事もあります


三年に一度くらいを目安にしてください






その2


【ビックリマンシールをはがした裏】


ビックリマンシールの
ヘッド(キラキラ)を用意します



思い切って
ビックリマンシールを台紙(シールがくっついてる裏の黄色の紙)から
ぺりっと全部はがしてしまいましょう


ビックリマンのヘッドというものは
とても貴重な宝物でした

台紙からシールをはがしてしまうなんて事は
タブー中のタブーであります


そうです


そこに意味があったんです



そこに扉はあったんです




はがしてはいけないもの
絶対にはがしたくなかったもの


それが
ビックリマンシールのヘッド


さあ
やつの鼻をへし折りましょう


キラキラ模様を大胆に裏から見てやります


辱めです


そしてその匂いを嗅いでみて下さい




はい


ここでガンギマリです





取り返しのつかない事をやってしまったんではないか?
という後悔の念と

「いや、俺ならもう一度キレイに元通り台紙に貼り直せる!」


といった

自分への挑戦。


しかし
うまく四つ角が合わず

焦って再びはがしては
また貼り直す


イッツ・ア・悪循環


焦って貼り直す度に
シール裏面の糊部分に指紋がつき狂い
みるみるうちに粘着力がなくなって

最終的には
台紙に張り直しても

上から軽くなでただけで

ツゥィ〜…


とシールが台紙から
平行移動するくらいまでに落ちぶれてしまいます


「やってもうたー!!」


半泣きになった気分が蘇り

完全にトリップ出来ます



「ブラックゼウス」や 「サタンマリア」
「始祖ジュラ」あたりの敵ヘッドでやるのがおすすめです






その3
【ナムコのカセットの箱】



80年代に大活躍した
ファミリーコンピュータ

数え切れないほどの
ファミコンカセットが発売されました


中でも忘れられないのが

ナムコのカセット



なんか箱がゴージャスなんです!


硬いんです!


プラスチックなんです!


自分でカセットに
ゲームタイトルのステッカーを貼るシステムなんです!


DIYです!



このナムコのカセットの箱は

ジャケがビニールの奥に収納されているんです

DVDのパッケージみたいなものです


現代のDVDのパッケージのようにクリアな透明ではなく
ちょっとざらついた透明で

それがゴージャス感をかもしだしてたまらなくいいんです




そのケースの表面の透明ビニールをちょっとだけめくって

中から紙ジャケを取り出してみましょう!


そして
その紙の匂いを思いっきり鼻から吸ってみましょう




はい ガンギマリです!


ビックリマンのヘッド同様
元に戻せないかも という緊張感

そして
思った以上に「良質の紙」


さすがナムコです



僕のおすすめジャケ紙の匂いは


「さんまの名探偵」「妖怪道中記」といったところでしょうか



ナムコ以外にも
バンダイのカセットなどは
カセット自体が丸みを帯びていて
表面にギザギザ加工が施されているのですが

そのギザギザ部分を前歯で「がりがり」と音を出して
かじってトリップするマニアックな方法もあります



ちなみに
スペランカーのカセットの光を見てトリップするのは
初心者によくみられる行為です

はっきり言って
かなりありきたりで寒いので話題にも出したくありません

(※ファミコンジャンプのカセットがやたらデカイ事や
くにおくんのドッジボール部のオーストラリア人にそっくりな
顔の友達の話は本日は割愛させていただきます)












その4
【ジャンプコミックスのカバーをとる】


90年代はジャンプ黄金期でした

21世紀に入ってからのジャンプなど
はっきりいって「屁」です

(ワンピースなんかで泣くならルーキーズ読んで泣け!ドラマはイマイチだったけど)


しかしあの90年代黄金期より
もうちょっと前にさかのぼってみましょう


そう
80年代のジャンプコミックです


それを一冊用意しましょう


例えば
「キン肉マン」
「聖闘士星矢」
「キャプテン翼」
「ドクタースランプ」
「北斗の拳」
「こち亀(まだ中川や麗子が悪だった頃の)」




これらのコミックを用意したら


カバーをとってしまいましょう


フルカラーでツルっとしたあの表紙カバーを むしってこそ

「本来のジャンプコミックス」

が顔を出します



そうです
なんか しょぼいんです


こち亀とか

ただ、ただ、緑なんです


もう一度言います



ただ、ただ、緑なんです




キン肉マンも


ただ、ただ 緑なんです





しょぼいんです






でもそれがいいんです




友達の家のトイレ
歯医者の待合室
床屋の本棚
ラーメン屋の本棚




そこに置かれたあの頃のジャンプコミックスにはいつもカバーがなかった

誰かがとったのか
いつのまにか消えたのか

ジャンプコミックスはカバーの着いてない状態こそが基本だった


だから あれこそが本当の姿で


それを見ただけで

友達の家のトイレ
歯医者の待合室
床屋の本棚
ラーメン屋の本棚

この場所にトリップ出来るんです




ただカバーをとっただけで飛べます



カムバック80年代です




そして極めつけは
こっからです




ラストの方のページを見てみましょう





そうです!あれです!





なんか読者の投稿コーナーです


昔のジャンプコミックスには
必ず巻末に読者の投稿コーナーがついてましたよね





白黒の写真で
読者の少年(たまにヤンキーの中学生もいる)
が 純粋な笑顔で映っているんです



その読者写真のとなりには

「僕だってクラスのケンシロウ!」

とか


「いつか翼くんに負けないドリブルシュートを僕もきめる!」


みたいなコメントが
勝手に編集部によってつけられています!!





いまでも彼らは
自分の載った20年前のあのジャンプコミックスを大事に持っているんでしょうか



高校生くらいになって
友達に


「これおまえじゃね?」
と発見され笑われた時は

投稿してしまった子供の頃の自分を責めたかもしれません



でも いいんです


間違ってないんです




あの頃の君は少年ジャンプと同じく輝いていた





あの投稿コーナーに載せられた白黒写真の読者の少年を
ずーーっと見つめてみてください



あの頃の日本が見えてきます


匂いがするんです



あの白黒写真の少年の笑顔を見ているとまじで涙が止まりません





これなんです


本当のトリップというのは




僕らに
覚せい剤なんかはいらないんです








これから20年後
マキシマムザホルモンのCDやTシャツ、スコア、DVDが
君たちにとってのトリップのアイテムになれることを祈って・・・。











PS:
他にも「ネリ消しの匂い」や「光GENJIの下敷き」
「噛み付きバーちゃん」などを使った高度なトリップの方法もあるんですが
それはまたの機会に!

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