2007年07月26日

「門の中の話〜声編〜」



最近「門」が開かなくなってきた

わたしもだんだん年をとったという事なのだろうか





人間はドラッグや覚せい剤というものを使わなくても
脳の中でものすごい映像を操り
「無音」の中で音を流すことができ
そして脳内旅行に出発できる

そんな遊びを中学生の時からよくしていたんですが




最近「あの門」が開いてくれません


調子のいい日は
目をつぶって
2、3分で すぐに門を作りだすことができたもんです



門の中に入れば何でも出来る


光を操って
お絵かきするもよし


はっきりと人の声を流すのもおもしろい


まずは誰か友達を想像してみる


はっきりとした鮮明な人間の姿を
そこに創り出すのは
まだまだ修行が足りず出来なかったが

声を操ることは私も当時出来た




完全なる友達の声を
脳で流すのだ

なんとなくのイメージではなく

普段 学校で耳にする時と
同じ聞こえ方で 脳に流してみる

今 目をつぶってる私を見下ろして
布団の上から
実際にそいつが喋ってるような

そのくらいリアルな人の声を

脳の中で創り出し
操ることが出来るのだ


音量もある程度上げられる

(これはスキルアップしていくと
音量をMAXまでいじれるようになるが
脳の音量MAXは危険なのでお薦めできない)


口癖などを喋らすのは簡単だ

やはりこちらで用意した台詞を喋らすのが面白い


好きな女の子の声で
卑猥な言葉の連発コンボを言わせた時など
快感である


普段よく聴いてる声ほど
脳がしっかり記憶しているので
操りやすい

初心者の方は
「自分の名前を一番呼ぶ人」
に自分の名前を呼ばせてみよう


恋人 親 会社の上司

だれでもいい


無音の中から 
自分を呼ぶ声を流してみよう


「亮君!」

「川北!」


成功すると
部屋にいないはずの人間の声が
リアルに聞こえてくるはずだ


なんとなくのイメージではない

実物と同じクオリティの声を
脳の中で召喚するのだ


これがスキルアップすると

実はこんな遊びが出来る



マイカバーソングごっこ





自分の作ったメロディーを
自分の好きなアーティストに歌わせることが出来る


これは本当におもしろい


ダビングする能力があったら
是非皆に聞かせたい




「門」の中では
こういった遊びが出来るのだ


しかし

わたしは最近「門」にはいることができなくなってしまった




「鍵」をなくしたのか


それとも「資格」を失ったのか



門は開いてくれません

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