2005年08月16日

僕は夏休みになると
「夏の子供達」を毎年探しにいくのです。
それは高速道路のサービスエリアなどにいる
家族旅行中ではしゃいでいる子供でもなければ
遊園地やテーマパークで走り回っている子供でもありません。
かといって海や川でファミリーとアウトドアを楽しんでる子供でもないのです。

僕が見たいのは、普通にその辺で遊んでいる子供達です。

僕は夏休みになると
自分が少年時代をすごした町へと一人「夏の子供」を見つけに行くのです。
しかし。そこには子供の姿はありませんでした。
あの頃と同じ公園やグラウンドはかろうじて今も残っているのに
そこで遊ぶ子供達はいないのです。
そこらじゅうでセミが鳴いているのに
それを採ろうとする子供の姿はみれません。
3時間、僕は団地内を探し回ったんですが
発見できた「夏の子供」はたったの2人だけでした。
あの頃は少なくても団地内に毎日150人くらいは
子供が外で遊んでいたんですよ。
それが今はたったの二人です。
毎日のように通った駄菓子屋も文房具屋さんみたいになってて
店の中には誰もいませんでした。
外でビニールプールなどで子供を遊ばせている家もありませんでした。
夏になると現れた「段ボールにカブトムシをにいれて売っていたあやしいおじさん」もいませんでした。

あの頃の日本はどこにいってしまったのでしょうか??

とりあえず僕は発見した2人の子供を捕まえ
亮君ネバーランド部屋へと連れて帰ってきました。

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