「ライブの魔物」
2000年5月15日

マキシマムザホルモンギターと歌 亮君


サーキット場には魔物が出る。

パフィーもそう歌っている。

アイルトン・セナも魔物にやられて死んでしまった。

っていうかF1とかは全然興味がないね。

夜中にF1やってるとブルーになる。

夜中のプロレス中継とかもすこしブルーになる。

日曜日のゴルフとマラソンもブルーになる。
一番夜中にやっててうれしいのは
ちょっとエロイ洋画だね。


まあ話しは変わってライブハウスにも魔物が出てくる。

俺も何度となく魔物に
チョッカイだされている。

頼んでもないのにワウペダルのスイッチを入れられたりした事がある。

ほんとやめてください。


けっこー前に一度だけ俺はライブハウスの魔物に
勝った事がある。

その日は
バンド、必ずと言っていいほどトラブルを起こしていた。

そんな日はお客さんのムードもよくない。

そんな中、マキシマムザホルモンの出番はトリだった。

俺は思った。

俺のトコにも来るかも・・・!?


ホルモンのライブが始まった。

けっこーいつもどうり順調に演奏できていた。。

しかし
・・・

ヤツはやっぱり現れたのだ!!!

しかもマキシマムザホルモン4人メンバーの中からご丁寧にギタリストの
をヤツは選んだのだ!

俺のギターのストラップ(ギターを肩にかけるヤツ)がネジごとぶっ飛んだのである!

演奏中ストラップがブっ取れるとどうなるか?

ウザッたい。

だけど俺は知っていた。

ヤツが現れる事を!!!

俺は出番前に友達からもう一本ギターをあらかじめ借りておいたのだ。

だからすぐ復活した。

してやったり!!

お前が出てくるのは知ってたんだよっ!!て感じ。

例えてみるなら

ホラー映画の「リング」って映画あるじゃん。

あれで、貞子がテレビの中から
ノソノソっとでてくるでしょ。

普通だとそこで恐怖を感じるんだけど、

あらかじめそうなる事を予想していた俺は、
貞子が出てくるテレビの前に
ウンチとか画鋲をたくさん仕掛けておく

貞子はなにも知らずテレビから出てくる。

してやったり!!

前にすごく大事にしていたピックがタンスの下に入ってしまった。

そのピックはもう2度と手に入らないヤツだった。

俺はそのピックを2枚もっていた。

1枚は普通に弾く用。もう1枚は保管用として机の引出しの中にしまってある。

俺は必死でタンスの下に入ってしまったピックを取ろうと頑張った。

ピックはタンスの下の溝から少し顔を出している。

でも手では取れない。

タンスを動かすのは不可能である。

だから、なにか定規のような長いもので引っ掛けて取るしかない。

俺は家で一番長い定規を使ってタンスの下にいれた。

俺は焦っていた。

だからピックは余計に奥に入ってしまった。

そして俺は気づいた。

これは
運命の魔物みたいなのが俺をハメようとしている!!と。

このまま焦ってピックを取ろうとしてもどんどんピックは奥に行ってしまうだろう。

そして俺は後悔するだろう。

まだピックの顔がみえてる時点で、セロハンテープでくっつけて取れば良かった・・・と。

後悔した時点で、俺は運命の魔物に負けた事になってしまう。

俺はタンスの下にはいったピックを諦めた。

さらに、引き出しの中にある保管用のピックをとりだして

ライターで燃やしてやった。

ピックは
スウィートホーム(映画)のおじさんのようにトロトロ溶けていった。

してやったり!!

まさか運命の魔物も俺がこんな行動にでるとは思わなかっただろう。

俺の圧勝であった。


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