2009年01月16日

【マキシマムザ亮君をよく知る人達からコメントをいただきました】



<小学校からの亮君の友人Tさん談>

何年か前に、亮がバンドをやって頑張ってると地元の仲間たちから聞いてさ、
CD屋で「マキシマムザホルモン」のCD探して買って聴いてみました。
最近は全然音楽聴かなくなってきたからね。聴いてみて驚いたよ、今はこういうジャンルのパンクもあるんだなと。
でもあいつのやってる事はガキの頃から変わらないね。
印象に残ってるのはね、高1の夏かな。
俺ら金も女もなくてみんなで暇だ暇だつって夏休みなのに毎日近所のコンビニでダラダラとたまってたんだよね。
「なんかおもしれー事ねーかな」とか「近所に海でもあれば俺らみんなサーファーにでもなって可愛い彼女でもいたのかな」とかそんなこと愚痴りながら夏休みを過ごしてたのよ。
そんな時、亮が突然ある提案をしたんだよ。


「悪の“みんなの歌”合戦しねえ?」

と。

最初みんな意味不明がってたよ、なんだよそれって。
当時俺らみんなバンドに憧れて楽器やってたんだけど、
特にバンド組んで活動するわけでもなし、ただただ憧れて楽器始めただけなやつばかりだったんだ。
そこで亮が言ったんだよ。
「来週までおれたち一人一曲オリジナルソング作って誰が一番いいの作るか勝負しようぜ」って。
テーマは教育テレビの「みんなのうた」みたいなシンプルなこども向けのうた。
ただし「悪のみんなのうた」である事、だと(笑)。

作曲なんかしたことない俺らが亮の一言で面白がって必死に一週間頑張って作ったよ。
まあひどかったけどね(笑)。ただ幼稚な下ネタ連発するだけのヤツや
まんまパクリの替え歌とか作ってきたヤツだらけ(笑)。
でも亮が作ってきた曲はすごかったな。いいメロディーなんだけど歌詞が不気味な感じだったんだな。
今でもなんとなく覚えてる。

「期待どおりの顔をして見せろよ人間。誰も口に出せない恐ろしい話を語りに行こう。祟りに行こう」
ってこんな歌詞で作ってきた。
最近知ったけどこの曲、今はマキシマムのCDに収録されてるらしいね。
でも、あの曲を日本で最初に聴いたのは実は俺たちだってわけよ。
みんなその亮の曲を聴いた時、黙りこんじゃったんだよね。「あ…亮の勝ちだわ」みたいな雰囲気で。
亮が歌い終わって誰かがこんなこと言った。

「こういう曲がヒットチャートに入ればいいのにな」って。

俺はよく知らないんだけど今は本当にマキシマムはチャートにランクインしてるんだって?
すげー事だね。うれしいよ。うん。
だから余計にこんな事になって悔しいし腹がたつよ。
なんでこんな時に、あのバカあんな死に方しなきゃならなかったんだよって。
最近は地元帰ってきても 俺らと飲みに行くことも減ったし、なにを悩んでいたのかも気づいてやれなかったよ。
なにがあったか知らないけど、元旦に殺ぬなんて…。






<スタッフN氏談>

亮さんって普段よく一人言をつぶやくんですよね。
最近印象に残ってる一人言ですか?んーとね、いろいろありますけどね(笑)
去年の夏なんですがサマーソニックの会場に向かうタクシーの中での亮さんの一人言、私は聞き逃しませんでしたよ。
いつも車で移動する時は亮さんはたいてい助手席に座るんですけど、その日のタクシーでも助手席に座ってました。
後部座席には上原さんと私が乗ってまして、朝早かったんでみんなタクシーの中で仮眠をとっていたんです。
運転手さんがFMを流していたんですけどね、たまたまとあるバンドの曲が流れまして。
最近女の子達の間でやたら人気の若手バンドさんですね。
シーンとした車内でそのバンドの曲が一分ほど流れたのかな。私もすごく好きなバンドだったんでウトウトしながらそのラブソングを聴いていたんですが、
突然寝ていた亮さんが

「気持ちが悪い!」

と叫んで タクシーのFMを勝手に切ったんです(笑)

私は思わず
「えーっっ」とツッコミをいれたんです。
すると亮さんは後部座席の私の方を振り向き

「俺が倒さなきゃ誰がこいつらを倒すんだ」

と意味深なセリフを吐いてまた寝てしまいました。

私はこの時のこのセリフがいまも忘れられません。
亮さん亡き今、そのロッキンポ殺しの意志を腹ペコ達の誰かが受け継ぎ
そして腐った世の中に渇を入れるべくぶっ生き返らせてくれる日が来ることを心から待ち望んでおります。



<地元ライブハウスの元店長E氏談>

亮君は17歳くらいの頃からよくうちのライブハウスに来てたね。
まだホルモンに加入する前で、姉のナヲちゃんを見にホルモンのライブによく顔出してたよ。
はじめて亮君がライブハウスに来た時かな。ちょうど僕が受付してたんだけど
「ドリンク代」っていう制度を知らなかったみたいで。
「ドリンク代500円です」って言ったら、「いらない」とか言って払おうとしないんですよ(笑)。
チケット代とは別にライブハウスはドリンク代が絶対にかかる と説明をしたんだけども
「いや、俺は水でいいから払わない!」と頑なに払おうとしない。
ドリンク代払えないなら入場できないよ って追い返したら
「この店ぼったくりか!」とキレだして
突然ポケットからファブリーズを出して僕の顔面にスプレーしてきたんです。
僕も目やられて、ついカッとなってボコボコにしちゃってね。
倒れた亮君に蹴りいれてたら、奥からホルモンのナヲちゃんが出てきて
「Eさん!すいません!その子わたしの弟なんです!」って。
それが亮君と最初の出会い(笑)。その後亮君も自分のバンド組んでね
よくうちでライブしてましたよ。「GreatBigTits(偉大なる巨大乳首)」っていうバンド名。
亮君がギターボーカルの3ピースバンド。B級ポップパンクみたいな感じの音楽だったかな。
それがまあヘタクソだったんだけどなかなかかっこよくて。
「フォーエバーHEY!HO!LET’SGO!」ってホルモンの曲にあるでしょ?
あれはそのバンド時代からやってた曲だね。
ブッキングライブって言ってね、アマチュアのバンドを6バンドほど店が集めて行うライブがあるんだけど。
亮君、ブッキングライブなのに勝手に自分のワンマンライブみたいなフライヤー作ってきてね。
壁に貼ってくれって。ちょうどそのライブの日はあのAIRJAM’98が行われている日でさ。
勝手に「GreatBigTitsのAIRJAM殺し」っていうイベント名つけてるのよ(笑)
あのね、こういうのはワンマンや自分の企画するライブになってから作りなさいって怒ったの。
今日はブッキングライブだから、キミだけのイベントじゃないからねって。
それにその日のブッキングで出る出演者たちがちょうどAIRJAM世代まっさかりでね。
みんな「ハイスタ」やら「ブラフマン」やら「バックドロップボム」とかのTシャツ着てるんだよ。
気まずいからやめなさいって(笑)
でも亮君も年齢的にはAIRJAM全盛期の世代だと思ったんだけどね。
「ハイスタとか嫌いなんだ?」って質問したら
「ハイスタ?ぜんぜん大好きですよ、でも俺が倒さないで誰が倒すんですか?」とか
生意気な事言ってたね(笑)
これ、その時の幻のフライヤーだよ。
ブッキングライブに勝手にイベント名付けてフライヤー作ってきたやつははじめてだったよ(笑)
去年うちでやった年末のイベントの時に亮君ちょろっと顔出してくれてすこし話したんだけど、その時はとても元気そうだったんだけどね。
本当に信じられないね。亮君がホルモンに加入して活躍する姿を見れて、すごく嬉しく思っていたんだけど・・・もっと彼の作る音楽を聴きたかったな。
心からご冥福をお祈りいたします。




<バイト時代の上司K氏談>

川北くんを面接した日の事は今でも覚えてる。
当時17歳の川北くんは無口で大人しそうな印象を受けたよ。
バンドをやりながらふたつのバイトを掛け持ちして
親に借金してギターを買った話なんかを彼は話してくれた。
その時、私がなにげなく言った「それじゃあ、いつかメジャーデビューして
紅白歌合戦に出て親孝行させてあげないとね」という言葉で彼の顔色が変わりましてね。
「紅白歌合戦?あんな寒いの出るくらいなら死んだ方がましですよ!
だいいち、あんなん出ても親孝行にならないでしょ。
テレビに出たら幸せなんですか?有名な番組に出たら
一人前なんですか?世間に認められた証拠なんですか?
僕が親ならあれに出るような子供にだけは絶対なってほしくないですね!
だって僕、捕まりたくないんですよ!紅白出場が親孝行だと言われるなら、紅白の場で親不孝な事をしてしまいそうだから!
生放送中に北島三郎や小林幸子にウンコぶんなげてしまうかもしれません!捕まりたくないんですよ!
怒られたくないんです!わかってます!そんなの履き違えた勘違いパンク野郎だって事を!」

面接の場で突然そんなことを言ってきましてね。
私も少々大人げなく「はぁ。そうですか。でも私はキミのその話を聞いてると
出演できない人間の負け犬の遠吠えにしか聞こえないですがね」
と言ってしまったんです。
すると、頭に血がのぼった彼は顔を真っ赤にしてポケットから「ファブリーズ」を出して
私の顔面にスプレーしてきたんです。
「だまれこのくそじじー!」
それ以来私の左目は視力ががた落ちしてしまいましてね。
いまだにファブリーズの匂いを嗅ぐだけで恐怖すら感じます。
私はあいつは死んで当然の人間だったと思います。



<元彼女のHさん談>

セックスすると亮君、すぐぜんそくになるんですよ。
どれだけ体弱いのよってイラつきました。
あと、あの人凄いくすぐったがり屋でしょ?
あたしはタマタマの裏舐めてあげるの好きなんだけど
絶対に舐めさせてくれないのよね。
くすぐったくて死んじゃうって言うんです。
一度ローションを使った時なんて・・・
(内容が不適切だった為割愛させていただきます)



<元ヴァン・ヘイレン ボーカル デヴィット・リー・ロスさん談>

……リョウはみんなの太陽だった。陰気な太陽だった。彼は決して死なない。俺の脈の中にいる。リョウが訪ねて地獄はこれから騒がしくなるだろう。



<元ヴァン・ヘイレン ボーカル サミー・ヘイガーさん談>

川っちと最初に会ったのは大阪のピンサロだ。
川っちは隣の席にいた俺の事が気になってフェニッシュを迎えられなかったんだ。
繊細な男だ。惜しいヤツをなくしたよ。











さて、そろそろ飽きてきたから今日はこのへんで終わります。
みなさん2009年もよろしくお願いいたします。

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