2006年05月03日

『息アホ吸い人生』


このごろ

ひとりになると


息をアホみたいなテンションで吸ってる

プヒョオオ!
プヒョオォォ!!!
って
勢いよくアホみたいに
ひとりで吸ってる


深呼吸なんかと一緒にされたくねえな


そんなのと一緒にされたくねえな



空気をアホみたく
吸うだけだ


それは
この世の中に

絶望

絶望

絶望

絶望

絶望



たとえば最高の映画が上映された時、
監督の耳には
感動の拍手の音より先にあくびとイビキの音が一番先に入ってくるものさ

これが世の中だ


俺は永遠なる真夜中の体育座りの真っ最中

さあ
息をアホみたいに吸おう


ふつうのやつらは
こんな時
息をためて吐き出すんだろうけどよ

失恋したガキどもみたいに

人生に疲れたサラリーマンみたいに

肩を落として

「はぁぁ‥‥」

て 吐くんだろうけどよ


俺は
息をアホみたく吸う男


俺は
ミスター
息をアホみたく吸う男



俺のドラッグは
この空気


いつもおまえらが
肩を落としては
溜めて吐いてる「アレ」と同じ

この空気


吐くなら俺にくれ

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