2005年10月01日

鳥目なんです。
暗いところが見えないんです。

昔僕が住んでた家は山の中にあって
途中 電灯のない、林の暗がりを通らなくてはならなかったんです。

月の光がうっすらある時はまだいいんですが
雨の日の夜はほとんど勘を頼りに歩くしかないのです。

友達の家で遊んでも、日が暮れる前には
「帰り道が見えなくなるから・・」と言って早めに帰っていました。

小学校6年生になって塾に通いだしてからは、
どうしても帰りが遅くなり あの暗い道を通るしかなかったのです。
そんな時、僕は家に電話して迎えにきてもらうのです。
え?親に車で迎えに来てもらった?いや、違います!
両親は遅くまで働いていたので、その時間はまだ家に帰ってませんでした。
そうです。小学校2年生の弟に迎えに来てもらったのです!!

いつの時代も弟というのは「奴隷」として兄に使われるものなんです!

家から400メートルほど離れた、明るい道路沿いで僕が待っていると
ちっこいチャリンコに乗った小学2年生の弟がけなげに迎えに来てくれるわけです!

塾の終わる時間がだいたい18時半。
だから僕が塾がある日は弟は必ず19時には約束の場所に迎えに来なくてはいけない訳です。
12チャンでやっていた、渡辺徹が司会の「スーパーマリオクラブ」って番組のエンディング曲が流れると
弟は「あ・・そろそろお兄ちゃん迎えにいかなくちゃ・・」と憂鬱な気持ちになったそうです。

涙なしでは語れない話です。

でも、今だから言います!

「鳥目」で暗い道が見えないのを理由に弟に迎えに来させてましたが・・
ほんとうは、別に一人で帰ろうと思えば帰れたんです!!!!
自転車にライトだってついてるし!

じゃあ、なんで迎えに来させたか??

怖かったんです!!!
途中の暗い道で、
宇宙人に捕まってしまうかもと考えたら!!

まじで怖かったんです。宇宙人が・・・

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